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2012年3月18日 (日)

3月12日石巻上映会の報告

 石巻・追加上映会は3月12日(月) 石巻市中央公民館で午後2時,午後4時半,午後7時の3回上映されました。
 3月11日の大震災慰霊日の翌日という事でもあり,また地元石巻河北新報に証言編の記事が掲載されたこともあり盛況でした。

 どの会も開場時刻の20分ぐらい前から会場に入って待つ方もいて,次々と入場者がありました。1回目は満員状態,途中中座する方もなく,画面を食い入るように鑑賞されていた。時々証言者の言葉にうなずいたり,そうだったのかという驚きの声や安堵の声がそちこちであがり,同じ石巻でも体験の違いを知ると同時に,証言者への強い共感が感じられました。

 大人やこどもでも証言の重さに変わりはなく,ほとんどの方が最後まで真剣に時には涙を拭いながら鑑賞されている様子が印象的でした。最後の門脇小学校の校歌が流れると,一緒にくちずさんでいる方もおられました。


 上映の前後には阿部代表と青池監督からこの証言編映画の紹介とエピソードが話されました。最後までほとんどの方が残り熱心に聞き入っていました。以下に少し紹介します。

 

阿部代表の話
 今日来られた皆さんは,家族・親戚等亡くされた方が全員であると思います。歴史という事を考えると,過去をどう受け止め現在にどう生かし,未来にどうつなぐか・・・この震災を後世に伝えるプロジェクトがこの映画つくりだと聞き,監督の思いも同じなので代表を引き受けました。この映画を見て,映像の力,画面で語ってくれた人の力が感じられました。

 はじめは2時間の作品から作り直し1時間37分のこのような作品になりました。その中には私の期待していた作文は入っていませんでした。そのわけはそのお子さんは映像にするのにうんと言わなかったのです。

 監督が撮影するときに約束がありました。

①嫌だというものを無理強いしない。
②監督の意図に必要な映像だけ集めて作るという事はしない。
③事実の積み重ね・・・そこから何が出てくるのかを大切にしたい。

 どんな作文の内容かというと,親が来てくれてうれしい。けれどもまわりには親がまだ来ない友達がいる。そんなとき嬉しさを爆発させたような気持ちは出したくない。そういう子がいたので撮られたくないというものでした。小学生でも人を思いやる気持ち,このようなおもてに現れないエピソードもありました。

 地域の方々~門脇・南浜の人びとはこの一年間必死に生きてきた方々です。
 ハワイからボランティアで来た人もいます。台湾で行われる映画フェスティバルにも出したい。英語版も作りたい。事実を通して海外にも発信していきたいと思っています。そして8月の本編作成,完成への支援をお願いしたいと思います。


青池監督の話
 この映画は,被災地が非被災地に届けるものです。阿部代表も佐藤さんはじめ製作委員会の人たちも被災地の方。被災地の人々が企画して作っていることに大きな意味があります。いろいろな手続きがあって門脇小に入り,授業にも入って撮影を続けています。これは4月下旬まで続きます。 
 その間に門小校区の人たちに話を伺いました。厖大なインタビューをカメラに収めました。一人1時間から3時間のインタビューでした。100人いれば100人の体験があります。この映画は3月11日から3月12日朝までの15~6時間の間にどういうことがあり,それをどう判断し行動したのか50人ほどの証言の記録です。

 この映画には津波の映像を一つも使っていません。被災者自身の撮った写真はあります。あのときの再現はよそうと思っています。
 インタビューを伺うことによって津波映像に匹敵するだけのものを撮ろうとチャレンジしました。言葉だけでどれだけあのときのことを非被災者の人に伝えることができるか。東京での上映の感想で「言葉を見る映画ですね・・・」と言われ感動しました。うれしかった。私は言葉の力を再認識しています。話す人の顔を映すだけで言葉の力があふれてきます。 

 子どもたちと付き合うと親しくなり,親しくなると見えてくるものがあります。それを撮りました。子どもを弱いものとして守ろうとするが,受ける打撃は大人と変わらない。こどもも一人の人格を持ったものとして構成しました。映画の中ではこどもも大人と対等の立場です。これからも苦しい毎日がしばらく続くと思います。こどもは一番若い世代です。何十年も続くこの被害を長い時間,実体験として伝えるのも彼ら子どもたちです。自分たちの言葉として表現していく。それが記憶に残る。そういう意味で言葉を大切にしたいと思いました。
 私は門小の校歌が大好きです。「さあ 手をとって 手をとって 進もうよ」・・・。



 入場人数は,3回合わせて180名にも上りました。

 同時に発売されたDVD販売も盛況で40本あまりも買い求める方がおりました。
多くの方々のこの映画を見ていただき,8月の本編製作への支援が広がってくれることを願っています。

製作委員会 手代木 記

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